
淡いピンクで
制作概要 ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2019 の公演プログラム制作。昨年に引き続き、野外オペラ公演のプログラムを制作しました。プログラムは …
制作概要
ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2019 の公演プログラム制作。昨年に引き続き、野外オペラ公演のプログラムを制作しました。プログラムはもちろんですが、開場の看板、チラシやWebバナーなどすべてひとりで作る仕事です。今回はクリエイティブ・ディレクションをせず、現場の意見を再重視した制作となりました。ですので「秋なのに桜」「ピンクのグラデーション」「配置こんな感じ」などなどは指定通りの制作でした。
ディレクションの難しさ
クリエイティブ・ディレクションは「プロジェクト開始時から」はじまるものです。デザインを以ってチームの士気を上げるも下げるもディレクション次第です。
ですが、今回は現場それぞれがディレクションを自由に決めてもらいました。制作側は思いっきり振り回されててんてこ舞いになってしまうのですが、こういうこともプロジェクトを長続きさせるには大切なことだと感じました。併せて、クリエイティブ・ディレクションの必要性や難しさも慣れない人にとってはとてつもなく難しいことだということも気づくことができました。
ディレクションをしなかったため、制作指示がコロコロ変わり、変更・修正が増えてしまいます。そのため、制作側はかなりの変更余裕をもって作ることになります。さらに、修正・訂正が多ければ多いほど製作期間もどんどん削られていくので冊子制作はやっぱりディレクターは必要だな・・とつくづく思いました。
今回は全体的に白基調。余白大きめ。
余白のとり方と、文章リズムのとり方は人それぞれだと思います。ただ単に「間合いを広めにする」のが余白では無いです。余白をきれいに取るためには「余白色」という色を決めて塗りつぶして配置してみるのも手段のひとつです。
白=余白 ではなく、白とは別のマゼンダなどの色を余白色として配置して余白の「五月蝿さ」を可視化出来るようにしておけばリズムのある、意味のある余白デザインができるようになるのではないか と思います。
2019 / 冊子印刷デザイン
公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団