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クリエイティブの効果分析

制作概要 さわかみオペラ財団の出演者オーディションのWebバナー制作。facebookとtwitterなどでの告知バナー画像として4枚制作しました …

制作概要

さわかみオペラ財団の出演者オーディションのWebバナー制作。facebookとtwitterなどでの告知バナー画像として4枚制作しました。4枚とも過去のオーディションに合格した方々でこのオーディションをきっかけに世界の舞台へと羽ばたいた方もいらっしゃいます。キャッチコピーはオーディション担当者が熱い想いを込めたキャッチを採用しました。

常に「テスト」「分析」

4枚作ったのはクリエイティブテストの結果を残したい思いからです。

写真とキャッチの比率

色使いをテンポよく

躍動感あふれる表情

イタリアでのオーディション

漠然と「女性歌手の方が受けがいい(気がする)」や「赤のほうが反響がある(気がする)」といった誰にでも結果がわかるようなテストを含めた「クリエイティブ・テスト」を実施するのが目的でした。コンバージョンももちろん必要ですが、こういった小さなテストで自社のエビデンスを積み重ねていくのもとても大切なことだと考えているからです。

また、それぞれのSNSが持つ特性やオーディエンスも把握することができるので本番(コンバージョンを必要とするもの)に備えて、「SNS上での自社の特徴」をチームで共通認識を持つことも大切だと思います。なぜなら、SNSマーケティングはすでにファンになってくれている人たちを数値化・可視化し、仮説を建てることからはじまるからです。

紅白・男女

すべて文言は一緒です。(イタリア語もありますが)
違いは写真と色。チーム内の予想は「赤で女性」が一番ビュー数とエンゲージメントが高いと予想していました。結果、その通りでした。ここでマーケティングを考えていなかったスタッフが「実際そこから応募されたか?」という疑問が生まれました。

ここから、社内のエビデンスが蓄積されていきます。
たとえば「白で男性」のエンゲージメントは低かったが、男性のコンバージョンは高かったという結果があったとします。その場合「赤の女性はなぜ応募にいたらなかったか?」「白の女性はどうか?」・・などマーケティングを意識していなかったスタッフがたった4枚のバナーとわずかな数値から想像を膨らませて話し合うことで世の中のマーケティングセオリーやテクニックではない、社内だけのエビデンスが積み重なりはじまります。

「きれいでかっこいいものづくり」から抜け出すことができるタイミングでもありますし「一発入魂マーケティング(1回の広告に多額を投資する)」ではなくチームメンバー全員が長期的なストーリーを考えながら目標に進むことができることにつながります。

たったバナー4枚ですが、運営と顧客・演者を動かすことができた制作でした。

2019 / Web Banners
公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団

たのしいコバエちゃん