
城とトスカ
制作概要 ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2018 の最終チラシデザイン。最終というのはこれまでに幾度もデザイン修正をしたりカスタマイズ(地域ご …
制作概要
ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2018 の最終チラシデザイン。最終というのはこれまでに幾度もデザイン修正をしたりカスタマイズ(地域ごとや顧客ごとに内容を変更)したりした結果、最終的に「城チラ」というものが完成。
クラシックは伝えたいことがたくさん
大手の劇場や楽団などであれば伝えたいことを省いていけるのでしょうが、野外オペラは毎年のように開催場所も違う上、キャストも毎回異なるため伝えたい情報量がとてつもなく多くなってしまいます。常に「訴求ポイントはなにか」というのとポイントごとに割合を決めてチラシやポスターの範囲を陣取り合戦のように配置して試行錯誤する作業を繰り返しました。「野外で」「本場イタリアのオペラを」「9月にやります」の3つなのですが、それだけでは心動きません。最終「城チラ」でデザインは終了しましたが、デザイン仕事は「エンドレス」だと久々感じた制作でした。
光と影で多い情報量の視線動線を確保する
情報量が多い、文章量が多いとどうしても視線動線が途絶えてしまいがちです。このチラシの場合はシャチホコから赤い斜めの線を伝って、開催場所と開催日時を経て、キャストの写真に流スト同時にチケット料金も確認できるようにしています。このチケット料金は視線が途中で落ちてしまってもチケット料金にたどり着けるようにしています。ちゃっかりと売れて欲しいチケット料金(S席とA席)は左右真ん中に来るようにもしています。
三つ折り確認
さらに、紙媒体の使い方として「3つ折りで封入」という販促もあったため、紙面を三つ折りされた場合には「城」「野外オペラ」「名古屋城」が必ず残るようになっています(写真3枚目の黄色い線)。
三つ折りのファーストビューはWebでいうとアイキャッチです。興味を引くように、キーワードだけで想像させれるようにする必要があります。デザインに溶け込ませることが難しい場合はチラシ上部に2センチほどの帯に伝えたい1文を記載するのがおすすめです。
2018 / チラシデザイン
公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団